My Cat’s Story  第3話&第4話

前回にお送りしたMy Cat’s Story 第1話&第2話の続きです。波乱万丈…様々な出来事が、土屋さんとマリーに起こります。楽しいこと!悲しいこと。ネコちゃんとの心温まる日々を物語形式でお届けする今回のブログ。ネコ目線の優しい言葉ひとつひとつが心に染みます。どうぞ、お楽しみ下さいませ。

 

キム画伯・通訳のチェ・土屋さま

 

新作についてのお話中・・

 

では、また!

 

第3話 『悲しみを乗り越えて…』

 

私は、子供たち(黒色と白色)を連れて、ご主人の住まいに近いところに引越しそこで暮らしていました。建物はコンクリートで出来て冷たく寒い部屋でしたが、雨に濡れることなく皆仲良く寄り添って、日々を過していました。

ある日、外で子供たちと遊んでいると、ご主人が窓の出っ張りに出てきて、『マリーの子供たちを紹介してよ』と優しく言いました。私は食事を済ませてから子供たちのところに行き、『ママがいつもお世話になっているところのご主人が、僕たちを紹介して欲しいと言っているので、一緒に行きましょう。』と話しました。

 
そして、私はすぐに近くのコンクリートの崖の上にジャンプして上がり、そこから子供たちを 『こっちにおいで!』と呼んだのですが、その崖の上は子供たちにとって高過ぎて、上がれません。子供たちは『ママ、戻ってきて!一緒に遊んでよ!』、『行かないでー!』と、泣きました。マリーは、子供たちのところに戻って『あの家のご主人に僕たちを紹介したいのよ、だから行こうよ!』と言いました。

 
しかし、子供たちが『あの大きな人は怖いし、コンクリートの崖は高いからいやだ!』、『あの窓の下の出っ張りまで行かないと駄目なのでしょ?だからいやだ!』とのことで紹介できませんでした。

 

数日経ったある日、事件が起きました。子供たちと散歩に出かけたのはいいのですが、途中目を放した隙にはぐれてしまい、夜になっても子供たちが帰ってきません。私は心配になりご主人のところに行きました。『子供たちが帰ってこないの、一緒に探してください』とお願いに行きました。
すると、ご主人は懐中電灯を持って外に出てきました。私は子供たちとはぐれた方に誘導しました。『こっち、こっち』 と、いいながら振り返っては、ご主人が付いて来ているか確かめながら車の走る道を横切り、電車の走る線路の方に向かいました。

 
この線路の下に私が通れるくらいの隙間があり、そこに入っていきました。ご主人が通れる隙間ではないので、線路を越えて反対側から探したようですが、発見できなかったようです。また、私ともはぐれてしまい帰ったようです。子供たちは、翌日私の心配を気にも留めず平気な顔をして帰ってきました。(^_^)/~

 

それから数日後、また事故が起きました。私と黒色の子供と外で遊んでいると、私たちが住んでいる建物の方から変な音が聞こえました。『ゴーン(金属音)』今まで聞いたことのない音でした。何事かと思い慌てて中に入ると、白色の子供が冷たい塊の間に挟まってぐったりしていました。細い声で『ママ痛いよう、早く助けて』と叫んでました。

 

元気いっぱいの子猫たち

 

子猫は表情豊か…

 

興味津々

 

私は、急いでご主人のところに行き『子供が大変なの、助けて!』と、お願いしたのですが、ご主人は『無理、無理なの!だってそこの鍵を持っている人は、今日お休みなので、連絡が取れないのよ』、『何とか助けてあげたいけど、鍵を持っていないからごめんね!』と、謝りました。あきらめきれない私は、ご主人に、もう一度『子供が大変なの、助けて!』と催促しました。『冷たいようだけど、助けてあげられないの、ごめんなさい』と言いました。私は、何度もお願いしたのですが、『無理なのでごめんなさい…』と言うばかり。『ああ、神様・助けて!!』

 
結局、白色の子供からは、2度と声が聞けないことになってしまいました。
でも、私は悲しんでばかりいられません。残った子供を育てなければなりません。

 
数日後、黒色の子供は無事独り立ちして、私から離れていきました。

 

 

第4話 『ジローの誕生』

僕の名前は『黒猫のジロー』と言います。僕は平成21年5月6日の早朝に、動物好きなご主人の温かい布団の中で、3兄弟の2番目?(正確には判りませんが)として生れました。
兄と弟は私と違って、縞模様がハッキリと出ていますが私は縞模様が薄いためほとんど黒猫です。名前は、もう少し時間が経ってからご主人が付けてくれました。

 

ある日、ママがご主人のところに食事に行った時、『可愛い子を連れてきてよ』と言われたそうです。ママは数日考えました。『そうだ、きっと私の赤ちゃんが欲しいのだわ!』と思い、ご主人の家で出産することに決めたそうです。
それから、僕たちを出産する1ヵ月半前くらいから体調に変化がありました。食事をした後、ツワリで戻したりしたため食事の内容を変えられました。ご主人はこれがツワリということに気が付かず、『食欲がないなー、どうしたのかな?』、『変なもの(猫じゃらし)を飲み込んで腸閉塞にでもなったのかな?』などと考えて、『病院に行こうよ』と、心配してくれたそうです。でもママは、『大丈夫、心配してくれてありがとう。』と、答えたそうです。

 

ご主人は、僕たちが生まれる前日の6日間、どこかに行ったきり戻ってきませんでした。しかし、ママはご主人が戻って来るまで、粘り強く陣痛に耐えて待っていました。そして、その6日目の夜ご主人がやっと戻ってきました。ママは、ご主人が窓を開ける音を聞き、コンクリートで出来た冷たい建物からその家をめざして駆け寄り、出っ張りをも駆け上がり、慌てて家の中に入りました。すると、ご主人は、『おっ、マリーお帰り』と言いました。

 
その時、ママは産気づいていましたが、ご主人は全く気が付いていませんでした。少し経ってご主人のところに行くと、布団に入って、テレビを見ながら、くつろいでいました。しばらくしてママはご主人に 『お腹が痛くて赤ちゃんが生まれそうなの』と訴えましたが分らなかった様なので、積極的に布団の中に入りました。いつもなら、嫌がって入らないけど、『今夜は特別だから入れて下さい』という感じで甘えました。そして、そこで僕たち3兄弟が生まれました。

 

小ちゃくても、ねこパンチ☆

 

僕達の生後3日目に事件が起きました。ママが僕たちを咥えてご主人の目に付かないところに移そうとして、動かし終えた時です。積み上げてあった本や新聞等が崩れ私達兄弟が段ボール箱の間に落ちてしまいました。

 
僕達を引き揚げようと頑張りましたが残念ながら、ママは人間の様に手を使う事ができませんので途方にくれていました。時々、僕達兄弟が元気なのか確かめるため問い掛けたりしました。

 
日が暮れて暗くなり始めた頃、ご主人が外出先から帰ってきました。本や新聞等が崩れているのを見て、『マリー、なにがあったの?』と、聞いてきました。

 

 

ご主人は、慌てて僕たちを探しましたが、焦っているためかすぐには見つけることが出来ず、泥棒が入ったのかと思ったためか、警察の派出所や知人にも電話を入れたそうです。それから、約6時間後、僕たちを発見し、ようやく保護されました。

~END~

 

 
今回は、My Cat’s Storyと題し、土屋さまから寄せられた素敵な物語をお届けしました。ねこちゃん達が、まるで人間の言葉を完全理解し、コミュニケーションが普通にとれているかのようなお話…。それは、土屋さんが、本当にマリーやジローと心通わせているからこそでしょう…。
また、いつかこの物語の続きが完成しましたら、このホームページブログ内で、お届けしたいと思います。皆様、楽しみにしておいて下さい。