キム・ソングン画伯インタービュー(2010年7月)

今回は、皆さんにキム・ソングン先生の最新情報♪をお届けします。
キム・ソングン先生の作品が “韓国の有名デザイン・ホームリビング雑誌、행복이 가득한 집(ヘンボギガヅカンジップ-幸せいっぱいの家)”の表紙に登場しました!!日本国内にも紹介され、多くのファンの方々から愛されている作品です。

 

作品が表紙に使われただけでなく、先生と記者とのインタービュー内容も大きく紹介されています。「古き未来」というタイトルが付いているインタービューには、日本人のファンの方々も知っている、先生の作品解説、人生の生き方などが記されています。
それでは、インタービューの内容を少しご紹介します。可能な限り原本通りのニュアンスを伝えようとしましたが、専門の翻訳家ではないため、少々異なる表現がある場合があります。ご了承ください(by チェ・ヨンジン☆)

 

雑誌の表紙

 

キム・ソングン先生の最近の写真!

 

キム・ソングンの絵を観ていたら、「美術は哲学でも、美学でもない。空、海、山、岩のように、ただ存在するだけである。」と言った、ある詩人の話を思い出す。難解な思想や哲学を語るより、忙しい日常から一瞬抜けて覗き見たくなる、休憩のような絵、心を慰める治癒の絵、そして空、海のように親しい絵。ここで私は古き未来を読み通す。

 
キム・ソングンの絵には過去の情緒がたっぷりと染み込んである。昔、町の入口を守っていた一本木、青空、夏雲、全くデジタル時代とは関係のない古い素材ばかりである。その絵は今我々に向かって「早く過去に戻ってきてね」と話しかけている。

 

「私はガピョンの小さい町出身の田舎者です。子供の時、故郷の空はいつも綺麗な青空でした。今はなかなか見ることが出来ないですけどね。小学校5年生までの故郷での想い出が50になった今も頭から離れません。


私は絵の中の空を人の人生の場と思って描いています。雲の形は人の人生の生き様を、木や家は過去の思い出を意味します。ほとんどの絵に椅子が登場するのは、その椅子に座って人生を眺めてほしいという意味です。そして椅子は今の私と過去の私を繋いでくれる存在でもあります。」

 

 

彼は絵の中に遠景と近景を混ぜ合わせ、過去を隠喩する木や家などには遠景・無彩色を、現在を意味する麦藁帽子、夏雲などには近景・原色を使う。このように遠景と近景、無彩色と原色、過去と現在を出入りしながら、彼は時間をゆっくりと眺める。鑑賞者は彼の絵を観て、おばあちゃんの愛情、温もり、懐かしさを感じる。

 

「以前はマンションをアトリエとして使いました。だからかもしれないけど、過去の作品には少し暗い感じがしたんです。当時はそれが故郷の色と思いましたが、その色がかえって見る人の想像力を邪魔してるのではないかという事に気が付きました。それで、作品に過去だけでなく、現代の美も入れようと努力しました。なかなか難しいですよ(笑)」

 

 

「私の絵のタイトルはセサンバクロ(日常の向こうへ)です。日常の向こうへ、都心の外へ、厳しい競争社会の外へ出なければ余裕を感じられないのが現実だから、寂しさを感じざるを得ないですね。でも日常の向こうには汚れていない自然、純粋、家族、想い出があるから、休める場所があるという事がいいことですよ。」

 


 
私はこのインタービューの内容を読んで、今まで見慣れていたと思ったセサンバクロシリーズを見直しました。観れば観るほど様々なことを考えさせるキム・ソングン先生の絵。ただの綺麗な青空の絵ではありません。
皆さんはキム・ソングン先生の作品から何を感じましたか?