ウレ・リトゲン2017新作『ALL I KNOW』

 

“ALL I KNOW(知っていること)”

 

「ALL I KNOW」ができたのはもう数年前のことで、夢や内なるビジョンの象徴的イメージから瞬間的に取り込んだものだ。自らのアイデンティティーを探索するとき、そういったビジョンは個人の潜在意識と無限に広がる集合的無意識(美と未知からなるすべての創造の反映)から由来する。

ゆえに、この絵にあるような象徴的イメージはいつも超現実へとつながっていく。領域はただ大きく地平線は果てしなく遠いのに、視界は限られ、課された任務は複雑極まりない。

しかし、一見不規則な矛盾と偶然の風景は人間の日常のマインドと多様な現実の間にある底なしのギャップをうまく取りこんで、繊細さをもたらす。それは心の琴線に触れ、真理の磁力となるんだ。

 

 

「ALL I KNOW」には宇宙の深みから現れる不思議な鳥や魚の群れがいる。彼らはどこを動き回っている?

水、空気、宇宙、それとも僕らのマインドの中?

彼らは何を意味しているんだろう?遠くに薄暗く光るのは星雲、そして惑星もある。本は教科書からの知識を象徴しているけど、絵の中の人物はそれに気づかずに、内面的にも外面的にも近いようでいながら決して届くことのない創造のダンスを畏敬の念をもって眺めているんだ。

思考、そして反映の繰り返しをマインドはいつもやっているわけだけど、そこからの気づきには限界があって、いつだって人間は答えよりももっと多くの疑問を持ってしまう…でもそれが瞑想なんだよね。