FCA10周年記念コメント 第9弾

2017年2月に、フジムラコンテンポラリーアートにて初の個展を開催したYUI画伯。

 

 

私達に「銅版画」の魅力を存分に伝えて下さいました。

 

 

シリーズ名『錆色の森』

銅版画で使用するインクが深いこげ茶であることから、シリーズ名に【錆色】を用いました。細い線の中に繰り広げられた艶のある優しさは、驚く程、魅力的。…と同時にYUI画伯も大変に魅力的な女性アーティスト☆彡

 

 

感性重視の作家が多い中、知的なセンスと流暢で明確な解説力が伴った作家である為、共に時間を過ごしても有意義です。またこういった作家とは、イベントを通じて、一人でも多くの方に会う機会が作れれば…と思う今日この頃です。

それでは、頂戴したメッセージをご紹介します!

 

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開廊11年目、おめでとうございます。

記憶を11年前に遡りますと……
私が銅版画と出逢った年に、FCAがオープンしたようです。
なんだか嬉しい偶然です!!!
これからも、FCAの皆様のさらなる発展をお祈り申し上げます。

YUI

 

YUI画伯のアトリエにて
YUI画伯のアトリエにて

YUI先生より(2/2)

前回ブログ「YUI先生より(1/2)」 に引き続き、YUI先生より頂戴したメッセージをご紹介します。YUIファンの方々、そして作品をご所蔵頂いたコレクター様、応援頂いている皆様に目を通して頂きたいブログです(^_-)-☆

 

本日は、FCAにて個展開催後の感想を寄せて下さいました。
是非、お楽しみ下さいませ。

 


 

 

 

今回、作品構成に向き合う時間がとても長かったことが、今後の作家活動の姿勢を考えるうえで大きな基軸になりました。イメージをどのように展開し、場面を割り振り、モチーフを吟味し、画面構成するのか、そういった部分をとことん掘り下げること。

 

一方で、理詰めではなく、一枚の絵としてスッと心に沁みていくような、本来の抒情的部分を損なわない絵創り。そのせめぎ合いが自分の中にあって、模索の段階は苦しくもありましたが、自分の中で出した答えというのがまさに作品そのもの。本個展の出品作品を振り返って見て、そんな当たり前のことに改めて気付いたのでした。

 

 

 

そんな作家の試行錯誤を温かく見守ってくださったのがFCAでした。

 

作品を形にするまでにFCAと交わしたやりとりでは、忌憚なきご意見をくださってとてもとても勉強になりました。私は、どうやったらこのツワモノFCAをうならすプレゼンができるか?と虎視眈々と準備したものです。やりとりはまさにディベート、でも結果的に殆ど好きなようにやらせてくださった寛容さには、感謝しかありません。

 

 

共に展覧会企画を経験した今だからわかるのは、FCAには作家の私には見えない視点があったのです。作品を制作した作家のこれから、作品と出会った鑑賞者のこれからを考えている。だから作家は全精力を持ってして作品に向き合え、と背中を押していただいたような、そんな気持ちになったのです。

 

 

そして何より印象的だったのが、本展覧会で出会ったお客様の鑑賞する姿。興味と熱意と愛で溢れていました。展覧会を通して皆様とのご縁を賜ったことはとても光栄なことです。今後もこの場で学んだ多くのことを糧に、作家活動に励みたいと思います。ありがとうございました。

 

 


 

YUI先生、、、

強い作家魂を感じさせつつも、客観的な視点と温かな気持ちが混在するすごく素敵な文章を有難うございました。

 

1人の作家がFCAという元町の小さなギャラリーで、多くのファンと語り合い、両者が切磋琢磨し、方や作家として方やコレクターとして成長し続ける過程が、今年度2~3月に繰り広げられた訳です。企画展開催まで数年を要したYUI展の濃厚さを改めて実感させられました。

 

いつの日か、また次の個展を開催できるよう、私共スタッフも精進したいと思います。

YUI先生より(1/2)

今日から2回に渡って、YUI先生より頂戴したメッセージをブログでご紹介してまいります。YUIファンの方々、そして作品をご所蔵頂いたコレクター様、応援頂いている皆様に目を通して頂きたいブログです(^_-)-☆

 

このブログでは、前回までご紹介していたYUIアトリエツアーについての感想を頂戴しました。お楽しみ下さいませ☆・。*“〇。・♪

 


 

今回初めてアトリエに作品鑑賞者の方々をお招きして実際の制作過程をご覧いただき、皆様の新鮮な感動を得て、私自身が改めて銅版画の魅力を感じることができました。

 

 

 

図示や口頭でご説明していたよりもずっと簡潔に、明快に、プロセスをお伝えできたのではないかと思います。ニードルの踊りや版の腐蝕具合など、私が常々お話していた「感覚」といった部分をご覧いただけたのではないでしょうか。

 

 

また、ここまで銅版画の魅力を共有してきた方々だからこそ生じる鋭い疑問など、作家として気付きの多い話題も多く、内容の濃いお話がたくさんできました。皆様の興味と熱意、そして作品に対する愛を感じ、作家としての喜びと責任を同時に学びました。

 

 

特に楽しかったのは、企画させていただいた記念エディションの制作です。

 

「サインを描いてください、ただし鏡文字ですよ」と、わいわいしながら描いた時の皆様の表情が印象深く残っています。

描画から腐蝕、刷りまでの工程を経て、あの日あの場所に集ったメンバーで共有するエディションです。刷ってみると思いがけず鏡文字になっていなかったり、左右対称だから反転の必要がなかったりと、体よく様々なパターンがあって、企画した側としてはしてやったり、という感触です。

 

 

 

皆様お付き合いくださり、ありがとうございました。そのようなことで、数年後に「こんなことやったなぁ」なんて思いながら記念エディションを眺めていただければ幸いです。