チェ ヨンジン
こんにちは!フジムラコンテンポラリーアート韓国コンタクト担当の、チェ・ヨンジンです。
皆様に以前よりリポートしておりました「韓国探訪~キム先生に会おう!~編」遂にお客様をお連れする日がやってまいりました。9月5、6、7の3日間。9月5日羽田発13:05のアシアナ航空機で総勢20名の韓国の旅が始まったのです。
今回のツアーは一般パッケージ旅行とはかなり違う、五感で楽しめる贅沢な文化体験が目的でした。ただお買物したりサウナ・マッサージを体験したり、グルメを楽しんだりするだけの韓国の旅ではありません。
ツアーを通して他国の文化を理解し、その国の美術的・文化的特徴に対して開放的な心を持ち、偏見なしに心の眼を開いてじっくり眺めて、それ自体を楽しむのが今回の韓国ツアーの究極の目的であったのです。
日本から一番近い国、東京から沖縄までの距離より近い距離の国である韓国。しかし長い歴史の中で形成された国柄はその差を空港から感じられるほど個性的です。
その差を乗り越えるにはやはり世界共通の言葉である芸術、その中でも視覚的な刺激を楽しめる美術がうまく使われるのです。今回のツアーでは美術を通して、ツアーに参加した皆が日本人、韓国人という小さな範囲ではなく、地球人というグローバルな意味としてお互いの手をつなぎ合うことができたと思います。
それでは、思い出の三日間をこれから披露させて頂きます。どうぞ。
◆初日
初日のメインは韓国宮廷料理で学ぶ韓国食文化体験でした。
韓国料理の特徴は色々な食材と料理方法です。料理の種類も量も多いですが、野菜と魚介類、お肉のバランスが絶妙ですので、いっぱい食べても消化することに苦しさを感じません。多様な料理方法では材料が一番おいしい味を出せる環境がつくられます。
料理の見た目、デザインにこだわって口の幸せと目の幸せを同時に追求する和食とは違い、今回の韓国食文化体験では味はもちろん、「皆で食べる食事の楽しさ」を楽しむことが出来ました。それだけではなく、お箸とスプーンの置き方、料理の分け方、食べ方、料理に含まれている深い意味など、日本とは違う韓国食文化を体験し、色々なことを学ぶことが出来た貴重な機会になったと思います。
そして食後ソウルタワーで見下ろしたソウルの夜景は漢江を中心に発展したソウルの今の姿を見せてくれました。
◆二日目
2日目はこのツアーのメインテーマでもあるキム・ソングン先生のアトリエに訪問しました。
前日見たソウルのまぶしい夜景とはまた違う、大自然とともに生きて呼吸しているキム先生のアトリエでツアーメンバーはやっとキム先生の清楚な青空の色の秘密を理解することが出来ました。
キム先生の作品一点一点に対しての情熱的で分かりやすい解説は心から湧き出る芸術作家に対する尊敬心を持たせながらも、自ら韓国式バーベキューを準備し、肉を焼いてくださる姿からは威厳ある作家のイメージを無くして, 近付きやすく優しくて素朴なイメージを感じることができました。
夜には栄養万点の蓼鶏湯を食べながら、ツアーの最後の夜を満喫し, 不夜城である東大門市場を直接訪問して歩き回りながら韓国人のくたびれないパワーと勢いを体験しました。
◆最終日
最終日。この日は世界遺産である昌徳宮を訪問しました。
9月初旬の暑い天気の中で約1時間半を歩くということはかなり疲れることでしたが、都心の中の緑はその暑さを癒してくれるものでした。
日本、中国とはまた違う、韓国宮殿の独特な建築スタイルはやはり外国へ来ているという事実を思い起してくれ、短い時間でしたが朝鮮王朝 600年の長い歳月を吟味することが出来ました。
三日間という短くてハードな日程でしたが、メンバーの皆さんが思い切り楽しんでいただいたのは美術という純粋な共通の話題があったからのではないかと思います。
韓国と日本、文化・言語・思考方式などが似ているところもあり、まったく違うところも少なくない不思議な両国ですが、その韓国と日本が美術という求心点のなかで一つになるのを体験、新しい可能性を確認しました。
これからはもっと自分の仕事にプライドをもち、美術を愛していらっしゃる日韓の皆さんに役に立てるように精一杯頑張りたいとおもいます。
それでは、ほかのスタッフのレポートもお読みください!
明石 美由紀
フジムラコンテンポラリアート記念すべき、初の海外ツアー!!今回のレポートでは、ソウル文化・市内観光編を、スタッフ明石がお届けします。
ちなみに、「韓国」というと、どんな文化や観光地を思い浮かべますか?…恥ずかしながら、私も海外旅行経験はあるものの、アジアは行ったことが無く、本当に「近くて遠い」というのが、「韓国」という国に対しての印象でした。ですから、韓国といえば、焼肉やサッカー、韓流ドラマ程度しか思い浮かびませんでしたが、食事のマナーや、市場の雰囲気、街の活気、バスの乗り場…など現地に行ったからこそ分かるものは多々ありました。それは、同じアジアとはいっても、大陸という広大な土地のつながりがある場所だからこそ、島国の日本とは違う文化・風土・人柄が育まれたのかもしれません!
今回の旅の中心地ソウルは、ご存知の通り、大韓民国の首都で、ソウル特別市という、日本で言うところの政令指定都市に当たり、『県』には属していません。そして、韓国の全人口の約25%が住んでいる人口密集の大都市なのです。どれ位かというと、韓国全土に対して、0.6%という面積に集中して全人口の5分の1がこのソウルに住んでいます。実際に訪れてみると漢江を中心にして、山裾まで高層マンションが広がり、漢江沿いの高層マンションは日本円で4億円もするらしく、どれだけソウルという街に活気と人気があるのかを示しているかのようです。日本のバブル以上を感じます。その漢江は、日本では考えられないような大河、それもゆったりと流れており、大陸が生み出す風土の違いを感じました。街の回りを山々が囲んでいる盆地の地形です。そんな自然に囲まれているソウルは、何と韓国王朝時代から約600年間首都であり続けているという、とても歴史ある街で、街中のそこかしこに王朝時代の建築物が残されています。日本で言えば、京都のようなイメージです。街中のビルのすぐとなりに歴史ある建築物が残り、昔ながらの市場の前に高層ビルが建っている…。そんな新旧入り混じった魅力ある街です。
それに、何といっても同じ文化圏なのに、ちょっとした慣習の違いなどが新鮮に感じました。
例えば、一つはお金の単位「ウォン」です。最大の貨幣は10000ウォン紙幣ですが、これは円でいうと、幾ら位にあたると思いますか?実は、何と約1000円です。貨幣単位が違うので、最初お店で買い物をする際には、大変戸惑いました。でも、化粧品や日常品は非常に安いです。日本円で考えると、信じられない価格です。
例えば、一つはバス。専用の車線があって、何と路面電車のように道の真ん中に停留所があります。今、日本で路面電車というと、本当に一部しか見なくなってしまいましたよね。尚、バスは深夜1時過ぎまで走っています。イメージでいうならば、日本のバブル活気を残して更に国際都市化した街というところでしょうか。
後はタクシー。韓国のタクシーは車体の色によって、初乗り運賃も異なり、黒が観光客・外国人向けで外国語が少し話せるドライバーだったりします。治安もあるかとは思いますが、国際対応できている都市なのだという印象も受けました。
本当に、私たち日本とは異なる慣習、街づくりに驚かされました。
そして、今回の観光では、こんなところを回りました!!
◆仁寺洞(インサドン)
朝鮮王朝時代に、王宮に勤める両班たちが住む屋敷が立ち並び、19世紀末に困窮した両班たちが伝来の品を売り払う店を開いたことがきっかけで骨董品街となった場所です。日本でいう、浅草仲見世のような印象です。歩行者天国となった路地の両側には、古美術店や画廊、お土産屋が立ち並んでいます。
その中、INSA art center という地上6階まであるギャラリーを見て回りました。ここは、写真を使ったミックスメディアや半立体的なアートなど大胆なものがあり、伝統的な町並みの中、展示作品は前衛的なコンテンポラリーアートです。また、ここは、面白いカフェがあることでもよく知られているエリアだそうです。
◆明洞(ミョンドン)
元々は、日本統治時代に「明治町」と呼ばれて、日本人居住者向けに発展を遂げた町です。今では、日本でいう渋谷のセンター街のような賑わいを持ったソウルの繁華街に当たります。また、観光地としても、代表的な場所です。とにかく人の量が尋常ではなく、渋谷でもこんなに人で賑わうことなど無いのではないかと思う程です。化粧品・洋服・お土産・カフェなどありとあらゆるものがある非常に密集された繁華街です。特に、女性の方ならば、化粧品の価格の安さやお土産に気持ちを奪われてしまうこと間違いなしです!何というか、ワクワクする場所です。
◆ソウルタワー
ソウルを一望できる山頂に立っていて、ソウル市内に入ると見えるソウルの目印です。
夜11時まで入ることのできるタワーは、イルミネーションが施され、最上階まで登ると、ソウルの夜景が一望できます。山は非常に緑が美しく、途中から一般車両は一切入れず、緑を守っています。でも、あの夜景の美しさは実際に見て頂かないと伝わらないですね。
◆東大門市場
ソウル市内には四大門といわれる門があります。今では、実際に残っている門は一つしかなく、それが、「東大門」です。この門の近くに、昔ながらの屋台が連なっています。新しい高層ビルと屋台が入り混じる独特な市場で、韓国では、「南大門市場」と対を成す大きな市場で、夕方から朝方まで、屋台が軒を連ねます。屋台と一口にいっても、食事、偽ブランドを扱うお店が立ち並んでいます。その密集度合は半端ではなく、日本ではあそこまで密集している場所はないだろうと思います。そして、屋台の食堂は、値段が出ておらず、交渉して決めるという独特な方法を取っています。しかし、そこに集まるパワーはすごく、深夜0時を回っても人が絶えることはありませんでした。(ビル内のショッピングブースは朝7時まで営業しているらしいです!)
二泊三日ではありましたが、新しい刺激を与えてくれた旅でした。正直、ソウルには、今の日本にはないパワフルな活気が溢れていると感じました。この町巡りでは、何人かごとのグループに分かれて行動しましたので、ツアーの参加者が別々の感想を持っていることでしょう。ツアーの参加者は総勢20名。これから続く韓国レポート!!皆様、楽しみにしていてください。まずは、明石が、文化と市内観光編をお届けしました。