東京から青森まで自転車旅というとんでもない長い旅路。
果して竜飛岬で北海道を眺めることは出来るのか。
<長編レポート> 目指せ、青森! 其の1
8月20日
ついにスタートの日がやってきた。東北巡りという雄大な目標のために小さな一歩を踏み出す瞬間である。これが大きな飛躍になれるように。
伊勢の旅の時はママちゃりでも無理なく行ってくることができたが、今回は東北旅。安全に気をつけて損することはないと思い、中古で「ちょい良い」自転車を購入した。ママちゃりよりスピードも速く、自由自在な分解ができるやつだ。名前は 「青春27号」。
朝10時、スタートの前に準備物を最終点検。着替え用の服、水のペットボトル、輪行袋、自転車修理用ドライバー、ライト、横浜浅間神社の交通安全お守り、伊勢神宮のお守り、石川さゆりのアルバムが入っているipod、そして手持ちナビなど。これで準備オッケー。
家の近くの神社に行ってお参り後、本格的な旅が始まった。
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| 青春27号の威容 | ハンドルには浅間神社のお守り、スピード計、ライトが付いている。 | 行ってきます。 |
家を出て30分後東京と埼玉の境に着いた。8月末とはいえ、天気は真夏に負けないほどの暑さ。スピード調整しないと初日から倒れてしまうかもしれない。
交差点でナビで道を確かめながら進んだおかげで迷うことはなかった。正直、ナビなしでも首都圏で表示板だけ見ながら進んでもほとんど迷うことはないけど。
12:30分、浦和美園のイオンに着いてマックの390円セットを食べた。ちょっと休憩。もう体が汗臭い。
13時、ようやく国道4号と合流した。この道をまっすぐ行けば青森に着くのかと思ったら、ちょっとつまらないなぁと思われた。後でそれがとんでもない勘違いだったということに気付いたが。
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| 埼玉に入りました。
といってもあまり実感できない。 |
浦和美園駅のイオン。 | 国道4号。やはり首都圏は交通量が多い。 |
安全運転の為、歩道の上を走った。他のロードサイクルが猛烈なスピードで車道を走り抜くこともあったが気にしなかった。こっちはどうせ長距離旅だし、事故にでもあったら全ての計画が泡になってしまう。スピードよりは安全だ。
いきなり街の風景が都市から田舎に変わった。目の前に見えるのは倉庫と田んぼだけ。もう稲が黄金色になっていた。知らないうちに秋が近づいてきたのだ。こうやって風は秋色になってゆくのか。
14時40分、茨城県に進入。少しスピードが速すぎる気がして、道の駅で休憩をとりながらipodの音楽を少しスローテンポの歌に変えた。サザンのバラードぐらいでいいかな。
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茨城県に進入。 |
休憩の場所。道の駅五霞。 |
休憩が終わって、また走り出し始めた。
北へ、北へ。かなり走りやすいコースだ。峠もなく、カーブもなく、車運転者なら眠くなりそうな道。
でも自転車は違う。どこにも影がないせいで、とにかく暑い。サンクリームも塗ったのに肌がヒリヒリ、真っ赤になってしまった。
焦ってしまうからと思ってナビはあまり見ないことにした。速度が25km以上を維持するようにスピート計を確認しながら走り続けた。腹が減った。そういえばハンバーガー以外に何も食べてない。
19時、小山市の北の境。喉がもう耐えられないほど乾いてきたのを感じ、コンビニの前で自転車を止めた。手元にお金がない。ATM使わないと…と思ってコンビニに入った。
ATMの前に立ち、キャッシューカードを入れた。ボタンをタッチしようとした瞬間、あれ…脚の筋肉が変。やばい…両脚がツッてしまった。いってててててぇぇ~これじゃ立てない。
仕方なくコンビニの隅に座って脚を延ばした。その瞬間、めまいがした。約3分間そのまま倒れちゃったらしい。気がついたら店員さんが「大丈夫ですか」と話かけていた。店員さんには申し訳ないが、コンビニの廊下が冷たくてすごく気持ちよかったので、「大丈夫ですよ」と言いながらも座ろうとしなかった。でも確かにこのままじゃまずい。早くお金をおろし、何か食べないと旅行はともかく帰ることもできなくなってしまうかもしれない。
やっと立ちなおしてお金をおろし、近くのびっくりドンキーに行ってハンバーグステーキを食べた。ご飯おかわりに飲み物で水分補給。これで元気は何とか取り戻せたようだ。
20時半、外はもう真っ暗。速く走らないと今日中に宇都宮に着きそうもない。車道に入って走りだした。車道ではスピードが歩道でよりも倍以上出やすい。30kmを維持しながら自転車を飛ばした。
22時50分。宇都宮ゴール。ナビで事前に登録した漫画喫茶までのルートを呼び出した。
走行距離:東京都板橋区 - 栃木県宇都宮市南宇都宮駅(104km)
















