~北海道生け花百人展~

いつもとは異なり、今回は「華道」についてお届けしたいと思います。何故華道?とお思いかもしれませんが、私共のお客様に華道に精通されている方がおられまして、今回「北海道生け花百人展」に出展されるというお話をお伺いしましたので、その時の作品と共に華道の世界について少しだけ皆様にお届けさせて頂きます。

 

北海道生け花百人展

 

華道、花道、いけばな‥等様々な呼び方がありますが、意味はほぼ同じであり、日本発祥の芸術です。様々な花材をいけますが、そのいけ方は華道流派によって異なります。花をいけてそれを楽しむ、という習慣は平安時代にまで遡るそうです。歴史の古さは、絵画と共通するものがありますね。

 

 

こちらが、今回のお客様である清野様が出展された作品です。この作品については、お客様のお言葉そのままでご説明させて頂きます。

 

今回の作品の出品が決まった時、はじめに季節を考えました。北海道の春は遅く、ゴールデンウィークにさしかかる頃にやっと、エゾムラサキツツジ、梅も桜もコブシの花もいっせいに咲き始めるのです。レンギョウも…。4月19日~だったので春を待つ思いを作品に表してみたいと思いました。

「春への羽ばたき」とでもいいましょうか、若草色の花を使いたくて色から先に考えたものです。花器はブック型の陶器(黒)、白い枝は(横に広がって翼のようになっている)ほうきぐさの漂白したもの(ほうき木ともいう、緑色から秋は赤くなり、実はトンブリ)、若草色の花はシンビジウムです。

 

葉はドラセナゴッドセフィアナといって、東南アジア原産のふいりの緑の葉と細くて扱いやすい茎が特徴のものです。花展となると造形的な作品が多くなりますが、季節に合わせて何か生花を少しでも使いたいという思いはいつも持っています。

草月流の花訓にあるのですが、「花が美しいからといって生け花のどれもが美しいとは限らない」という言葉をいつも頭に置いて活けています。絵や音楽と同じですね。人それぞれ感じ方は違いますが、今回の作品から春の希望に溢れた爽やかな感じを少しでも伝えられたらと思いながら構成を考えたのです。

 

お花を始めたきっかけは、油絵を習っていた時にデッサンまではなかなかなのに、色をのせていくと何かちょっと…と行き詰ることが多く、色の勉強をしたいなぁと思っている時に「いけばな三大流派展(池坊、小原、草月)」を見に行って、草月流のきれいな色使いが好きになってしまい、さっそく教室に通い出したものです。今日まで長い間続けこられたのは、植物からエネルギーをもらい、癒されてきたことが一番だと思います。

また、良い先生、友人との出逢いもありました。週に一度のお稽古ですが、もう自分の生活の一部になっています。これからも花に触れて季節を感じる色や風や香りや音に感動していける自分でいたいと思っています。

 

 

今回の「北海道生け花百人展」の作品は、4月20日の朝日新聞に掲載されました。

 

 

今回ご紹介させて頂きました清野様です。華道以外にも沢山の趣味をお持ちの方で、その中の一つに海外旅行があります。写真は、以前ドイツに行かれた際の一枚です。

華道と絵画。清野様と出会ってお話を聞いているうちに、表現方法は違っても考え方やその歴史にはとても共通する部分が多くあるのではないかととても感じました。

 
今月は、画家でありミュージシャンでもあるウレ・リトゲンの来日展を開催中です!一人の芸術家が生みだす音楽を聴き、作品を見れば新しい発見があるかもしれません!!スタッフ一同心よりお待ちしております。(*^_^*)

清野様、今回のレポートの為に色々とご協力して頂き、有難うございました!