吉野公賀『シリーズ 心の種 -こころのしゅ-』展、原画作品とともに作品のストーリーを感じて下さい

現在公開中の企画展の作品について一部、ご紹介させていただきます。

まずは、企画タイトルについて。スタッフでさえも、「心の種」=「こころの“たね”」と最初は読んでいたこのタイトル。一般的に「種」というと植物のタネを指しています。

 

シリーズ心の種 “純真” 吉野公賀
シリーズ心の種 “純真” 吉野公賀

 

今回発表された作品は全10作。
全て心のエネルギーの源にあたる部分を「種(タネ)」とし、仕上げて頂きました。テーマは最初にありき…ではありません。描いている内に次第に具体的になっていったのだそうです。

 

ここでいう“心のエネルギー”とは、大変な事や辛い事があった時にそれを乗り越えようとする力、壁にぶつかった時にそこを打ち破ろうとするパワー…それらの源になるものを指しています。吉野公賀先生曰く、自分の心を前向きにする為の源…。

 

シリーズ心の種 “赤い宝石” 吉野公賀
シリーズ心の種 “赤い宝石” 吉野公賀

 

そういった心を作る為には、心の底からみなぎる力が必要ですよね?その根源になるものを、このシリーズでは「タネ」として、作品に描かれています。ですが、ただの「タネ」を描いたのではない…という事にふと気づく日が訪れます。まさに描き進めている内に…私達としては作品を複数拝見している内に…といった状況の中で。

 

伝えたい思いはあれど、鑑賞者の思いに逆らいながら伝えたい事を述べるのは好きではないという吉野先生らしい優しさと観る人への配慮。そんな性格と話合いの中で気づいたのは、「タネ」ではなく、「種(しゅ)」であるという事。

 

シリーズ心の種 “息吹” 吉野公賀
シリーズ心の種 “息吹” 吉野公賀

 

この「種(しゅ)」という観点については、ギャラリーへご来店頂いた際に、ご案内させていただきたいと思っています。同じ漢字でも読み方を変えると意味も変わる日本語の難しくも面白い点。「種(しゅ)」は大変奥の深いもので、まさに今展の企画主旨にあたります。

是非、原画作品と共に、この作品の持つストーリーや意味を感じてみて下さい。