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作家メモ
≪作品テーマ≫
“人=樹 to 命”“光=希望”
人の命や人生そのものを樹木に例え、奥深い愛の力と、困難に立ち向かい希望へと辿り着く姿を描き続けている。
いつ失明するかわからないという恐怖の中、今見えるわずかな光の大切さを実感。今の吉野でなければ描けない絵のスタイルで表現の追及をしている。 -
Biography
1977年 岐阜県生まれ。
2000年 建築家を志し、大学卒業後就職するも、視神経を圧迫する病気「緑内障」の発症により、右眼の視機能のほとんどを失う。 2001年 手術後、アルバイトをしながら独学で絵を描き始める。
2004年 視覚障害者としての壁を越えようとする画家として定期的に個展を開催。中部・近畿地方、横浜を中心に日本全国、オ―ストラリア、ニューヨークなどで活動。
近年では、チャリティー展覧会などにも積極的に参加。「福祉環境社会に少しでも貢献できるように…」と願い、“できること”から始めよう!がモットー。2007年 念願かなってニューヨークで個展を開催するも、開催前に頼りにしてきた左眼が悪化し、3度目の手術を受ける。その影響で、残念ながら個展会場へ行くことができなかった。
失明への恐怖という「宿命」を受け止めるなかで、“心の底から自分自身が必要としているアート”への意識が高まり、作風だけでなく、作家活動にも影響を及ぼす。
2011年12月~2012年1月 FCAでの初個展 『吉野公賀 来場展』 を開催。
視覚障害者として様々な活動をする中、初めて地元から離れたギャラリー(FCA)と契約し、作品を発表。見えない苦しみの中にある明るい光と希望…これこそが吉野公賀の個性である。
また、視野欠損があり、細かな部分が見えない為、自身の作品をデジタルカメラで撮影→パソコンに取り込み、拡大して塗りや画質をチェック後、再度、その部分に描き足しを行い、丁寧に描き上げる几帳面さは、並大抵の努力では出来ない。ダイナミックな「黒」使いが特徴でもある。2012年3月 『「絆シリーズ」全11作発表展』 を開催。
人の命や人生そのものを“樹木”に置き換えたストーリーを持つ『絆シリーズ』は、この世知辛い世を生きる我々に、優しさや逞しさ、生きる強さ等を教えてくれるような力強いシリーズ。
今展では、マスターピースと版画を同時に展示発表という非常に豪華な企画展でもあった。2013年2月~3月 絵画の中に発見する喜びを与えてくれたユニーク企画 『TRICK ART』 展を開催。作品内のトリックを見破った時…その作品への愛着と興味が湧く好奇心溢れた作品鑑賞が楽しめる。
「トロンプ・ルイユ=人目を欺く」がトリックアートの根源。しかし、欺く事だけを主とした作品ではなく、吉野らしさとメッセージが込められた作品は、ファンを魅了した。2014年2月 『心の雫』 展を開催。
過去3つの大きな企画展を開催してきた吉野の最新作公開の展示会。心の内面をも垣間見せる作品達に、温かな気持ちにさせられるイベント。2016年3月 『心の種 -こころのしゅ-』 展を開催。
≪受賞歴≫
2007 国際アートトリエンナーレ 入選
2009 アジア・パラアートTOKYO 入選
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Art Works