愛知県美術館で開催の「アンドリュー・ワイエス展」を社員研修で鑑賞してきました

近くには名古屋タワーもあります

近くには名古屋タワーもあります

先日、社員研修で愛知県名古屋市に行きました。
芸術三昧・食三昧の旅となり、身も心も一回り大きくなって帰ってきました。

今回はその中でも一番の目的である、愛知県美術館にて開催されていた「アンドリュー・ワイエス展」についてお伝えします。

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愛知県美術館「アンドリュー・ワイエス展」

アンドリュー・ワイエス

アンドリュー・ワイエス

アンドリュー・ワイエスとは…1917年、アメリカ、ペンシルバニア州(東海岸側)生まれ。父は有名な挿絵画家であり、9歳で水彩画をはじめ、 21歳でテンペラ画をはじめる。アメリカでは国民的画家とも言われ、2007年にはブッシュ大統領から芸術勲章を授与されています。

一般的には「緻密なテンペラ技法を使って写真のように写実的に描く画家」という風に知られています。作品はアメリカの原風景を描き、その中でも生ま れ故郷のペンシルバニア州とワイエスが子供のころから家族と共に夏の5ヶ月を過ごしたメイン州(東海岸側・カナダとの国境にある州)の地域だけを描いてい ます。他の地域を描くことはなく、この二つの地域がワイエスの全てとも言えます。

展覧会のサブタイトルが「~創造への道程(みち)~」であり、本展の見どころは、ワイエスの制作の過程に焦点を当てた内容になっているところです。

そのためテンペラだけではなく、素描や水彩も数多く展示されておりました。そして、この水彩がとても素晴らしいのです!水彩とは思えない色の深さ、光と影の 表現、質感まで表現されているのです。これには本当に驚きました。

愛知県美術館 入口にて

愛知県美術館 入口にて

アンドリュー・ワイエスは水彩の一技法である「ドライブラッシュ」を使います。

ドライブラッシュとは、 小さめの筆を絵の具に浸し、筆先を広げ、大部分の水分と絵具を指を使って絞り出します。

そうすると本当にわずかな絵具だけが残ります。そのわずかに残った 絵具を何度も重ねていきながら層を作っていきます。

この技法が作品に素晴らしい深みをもたらしているのです。

こんなオブジェも!大きい!

こんなオブジェも!大きい!

愛知県美術館では2009年1月4日~3月8日までの展示でしたが、開催中の2009年1月16日にアンドリュー・ワイエスはペンシルバニア州の チャッズ・フォードにある自宅で亡くなりました。

その訃報を知り、今後しばらくは日本では見ることができないであろうと思い、わざわざ名古屋まで行ってき ました。

残す日本国内での展示ですが、福島県立美術館にて2009年3月17日~5月10日の期間で展示するようです。

福島に行く機会がある方は是非足を運んでみて下さい。
とてもお勧めです!

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