韓国ツアー:総合編

皆様に以前よりリポートしておりました「韓国探訪~キム先生に会おう!~編」遂にお客様をお連れする日がやってまいりました。2008年9月5~7の3日間。9月5日羽田発13:05のアシアナ航空機で総勢20名の韓国の旅が始まったのです。

 

今回のツアーは一般パッケージ旅行とはかなり違う、五感で楽しめる贅沢な文化体験が目的でした。ただお買物したりサウナ・マッサージを体験したり、グルメを楽しんだりするだけの韓国の旅ではありません。

ツアーを通して他国の文化を理解し、その国の美術的・文化的特徴に対して開放的な心を持ち、偏見なしに心の眼を開いてじっくり眺めて、それ自体を楽しむのが今回の韓国ツアーの究極の目的であったのです。
日本から一番近い国、東京から沖縄までの距離より近い距離の国である韓国。しかし長い歴史の中で形成された国柄はその差を空港から感じられるほど個性的です。

その差を乗り越えるにはやはり世界共通の言葉である芸術、その中でも視覚的な刺激を楽しめる美術がうまく使われるのです。今回のツアーでは美術を通して、ツアーに参加した皆が日本人、韓国人という小さな範囲ではなく、地球人というグローバルな意味としてお互いの手をつなぎ合うことができたと思います。それでは、思い出の三日間をこれから披露させて頂きます。

 

<金浦空港到着後すぐにハイ、キムチ♪>

<金浦空港到着後すぐにハイ、キムチ♪>

 

◆初日
初日のメインは韓国宮廷料理で学ぶ韓国食文化体験でした。
韓国料理の特徴は色々な食材と料理方法です。料理の種類も量も多いですが、野菜と魚介類、お肉のバランスが絶妙ですので、いっぱい食べても消化することに苦しさを感じません。多様な料理方法では材料が一番おいしい味を出せる環境がつくられます。

料理の見た目、デザインにこだわって口の幸せと目の幸せを同時に追求する和食とは違い、今回の韓国食文化体験では味はもちろん、「皆で食べる食事の楽しさ」を楽しむことが出来ました。それだけではなく、お箸とスプーンの置き方、料理の分け方、食べ方、料理に含まれている深い意味など、日本とは違う韓国食文化を体験し、色々なことを学ぶことが出来た貴重な機会になったと思います。
そして食後ソウルタワーで見下ろしたソウルの夜景は漢江を中心に発展したソウルの今の姿を見せてくれました。

 

<車中からの眺めを満喫>

<車中からの眺めを満喫>

 

<本日のメイン体験:韓定食>

<本日のメイン体験:韓定食>


 


 
◆2日目
2日目はこのツアーのメインテーマでもあるキム・ソングン先生のアトリエに訪問しました。
前日見たソウルのまぶしい夜景とはまた違う、大自然とともに生きて呼吸しているキムソングン先生のアトリエでツアーメンバーはやっと先生の清楚な青空の色の秘密を理解することが出来ました。

キムソングン先生の作品一点一点に対しての情熱的で分かりやすい解説は心から湧き出る芸術作家に対する尊敬心を持たせながらも、自ら韓国式バーベキューを準備し、肉を焼いてくださる姿からは威厳ある作家のイメージを無くして, 近付きやすく優しくて素朴なイメージを感じることができました。

 

キム・ソングン画伯

キム・ソングン画伯

 

お客様とツーショット

お客様とツーショット

 

夜には栄養万点の蓼鶏湯を食べながら、ツアーの最後の夜を満喫し, 不夜城である東大門市場を直接訪問して歩き回りながら韓国人のくたびれないパワーと勢いを体験しました。

 

濃厚サムゲタン

濃厚サムゲタン

 

◆最終日
この日は世界遺産である昌徳宮を訪問しました。
9月初旬の暑い天気の中で約1時間半を歩くということはかなり疲れることでしたが、都心の中の緑はその暑さを癒してくれるものでした。
日本、中国とはまた違う、韓国宮殿の独特な建築スタイルはやはり外国へ来ているという事実を思い起してくれ、短い時間でしたが朝鮮王朝600年の長い歳月を吟味することが出来ました。

 

 

3日間という短くてハードな日程でしたが、メンバーの皆さんが思い切り楽しんでいただいたのは美術という純粋な共通の話題があったからのではないかと思います。
韓国と日本、文化・言語・思考方式などが似ているところもあり、まったく違うところも少なくない不思議な両国ですが、その韓国と日本が美術という求心点のなかで一つになるのを体験、新しい可能性を確認しました。

これからはもっと自分の仕事にプライドをもち、美術を愛していらっしゃる日韓の皆さんに役に立てるように精一杯頑張りたいとおもいます。
それでは、ほかのスタッフのレポートもお読みください!

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