今回は「FUJIMUA CONTEMPORARY ART.初!韓国ツアー~キム・ソングンアトリエ訪問編~」のレポートを担当させて頂きます。宜しくお願い致します。
一路アトリエへ
ソウル市内から車で東へ約2時間、先生のアトリエがある京畿(キョンギ)道(ド)加平(ガピョン)に向かいました。ここは先生の生まれ故郷でもあります。都会的なソウルとは正反対の、山に囲まれた綺麗な小川が流れる大自然の中に先生のアトリエはあります。まさに先生の作品そのものの世界がそこには広がっています。

この川の向こうにアトリエが

素晴らしい天気です!
アトリエにて
川を渡りアトリエに到着すると、なんとアトリエの外壁に先生の作品が未額装の状態で飾られておりました。それらは「セサンバクロ」のシリーズの中でも新しくチャレンジした作品であり、10月の個展、そしてKIAF2008に出展する作品です。
つまり、どこよりも誰よりも早く見せて頂いたのです。感動です。アトリエの中には先生の10年前の作品もあり、先生の画家としての歴史を見ることもできました。その他にも使用している画材や筆も見せて頂きました。

自然の中の美術館
そんな中、今度韓国内で放送される先生の特集番組「I LOVE 美術」をオンエアー前にも関わらず、先生の解説付きで見せて頂きました。その番組内では、フジムラコンテンポラリーアートが扱っている作品が何度も登場しました。また、先生が番組内でもアトリエでも何度も言われていた、
「私の作品は芸術的な作品として楽しむより、お守りのようなものとして楽しんでほしい。今の時代を生きている人達の人生の休憩のような絵でありたい…」
という言葉がとても印象的であり、先生の思想・人柄・そこから生み出される作品、全てを表現している言葉であると感じました。

I LOVE 美術 オンエアー中
先生は作品についての説明の中で、
「空は人生を表し、雲は希望を表す。大きな空の中で止まらずに流れている雲、それこそが人生である。そこにそれぞれのストーリー(人生)がある」
とおっしゃっています。先生の作品を見た時に、見る人一人一人感じることが違います。絵柄はとてもシンプルなのにそのような違いがあるというのは、見る人それぞれが、それぞれの人生を重ね合わせて絵を楽しんでいるのだと気付かされました。

みんな聞き入りました
その後は先生を囲んでの食事です。この日の為に、先生と親族の方々が食べきれないほどの、バーベキュー・プルコギ・キムチ・のり巻・どんぐりの実で作ったこんにゃく…等の数々の韓国料理を用意してくれていました。全て手作りです。バーベキューは先生自ら焼いて下さいました。
韓国では、食べきれないほどの料理を出すことが最高のおもてなしであり、その手厚いおもてなしを有り難いことに今回頂戴したのです。

最後には、バスの中まで挨拶にこられました
今回のアトリエ訪問での先生との交流は過去には経験のないものです。どのような国で、どのような環境で、どのような生活をしながら、何を考え、作品を描いているのか…。それを肌で感じることができました。この経験は、参加して頂いたお客様方にしか味わえない特別なものです。
フジムラコンテンポラリーアートでは、今後、より多くのお客様方にこのような経験をして頂けるよう努力していきたいと思っております。
このレポートを見て、韓国…そしてキム・ソングンという画家に興味をお持ち頂けたなら、何よりです。是非一度、キム・ソングン作品「日常の向こうへ」シリーズをご覧頂ければと思います。
皆様のご来店、心よりお待ち致しております。

コメントを残す