K. ASHINO画伯インタビューです!

突然ですが、皆さんは『共感覚』という言葉をご存知ですか?

『共感覚』とは…一つの刺激に対して、通常の感覚だけではなく、異なる種類の感覚も生じさせる特殊な知覚現象のことを指します。

 

例えば、ひとつの「文字 」を見ます。すると、そこに「色 」が見えたり、「音 」を感じたり、「味 」や「臭い 」を感じたりするのです。私達、画商もお客様も、沢山のアートに触れる中で、作品に色や示された形以外のものを感じたり、 想像したりすることはありますよね?そのような感性を指すものではなく、一部の人だけが持つ感覚、知覚現象のことを指しています。五感以外の感覚ですね。

 

2014年4月のDM

2014年4月のDM

 

赤ちゃんは、まだ五感が未発達で分別が不可能な状態にあります。それが成長と共に、明確化するものが通常ですが、発達の過程で何らかの理由により、脳の異なる部位への結合が保たれ、複合した知覚がそのまま保たれると、共感覚が生まれる…という説もあるそうです。まだまだ解明できていない特殊なものなのかもしれません。

 

特に、よく見られるケースとして、音楽を聴いていると色を感じる知覚があります。これをは『色聴 』と言われます。この共感覚者の有名人として、画家のカンディンスキー、レオナルド・ダ・ヴィンチ、音楽家だと、マイルス・デイビス、スティービー・ワンダー、ビリー・ジョエル、日本人童話作家の宮沢賢治などがいるそうです。他にも数多く…。

 

ギャラリーにて

ギャラリーにて

 

ギャラリーにて

ギャラリーにて

 

K.ASHINO画伯の作品を拝見すると、鮮やかな色が使われている作品が数多くあります。K. ASHINO画伯が制作される時、そこから次々と色のイメージが湧くそうですが、その表現法がまさに共感覚…。作品から「この色を使ってほしい!」 と言われるような感覚に囚われると。当然、最初に考えた基盤(イメージ)があるのは違いありません。しかし、制作中に湧いてくる「色」や「形」「デザイン」は、『共感覚』に等しいとお話されています。

 

ギャラリーにて

ギャラリーにて

 

ギャラリーにて

ギャラリーにて

 

FCAスタッフ:
このような共感覚…は、アートに関わる者として、大変興味深いものがあります。しかし、まるで神様が与えた特別な能力みたいにも感じますね!

 

K.ASHINO画伯:
そうですね…。私の手掛ける作品は「意味」もあれば、決まった「形」もあるものです。絵を描くことと比べるとすごく制限があると感じます。ですが、このような感覚は大切で、意味があるアートだからこそ、ぐっと迫ってくるものがあるのではないか?とも思うのです。

そのぐっと迫られる感覚を大切にしながら、今後も制作していきたいと思っています。時々、締め切りを迫る金子さんの迫力や、作品の細かな点を見極めながら話をして下さる 藤村社長にドキドキしながら…(笑)。本当に藤村社長の突っ込みには毎回ビクビクする…あはははは。藤村社長の冗談が「本当かどうか?」が、よく分かんなくって(U. U”)しかし、お客様方も、よく一緒になってワイワイ楽しくしていらっしゃいますね!

 

FCAスタッフ:
そうなんです。先生の作品の解説をするにあたって、私達は5000年程、歴史を遡り、 このアートが生まれるまで人類が関わってきた経緯を資料にまとめました。そこには驚くような内容がいっぱい!!!勉強しながら「すごいよね~!!」と 何度会話したことか…!?

ASHINO先生ご自身もまさかここまで人類に関わりの深い(厚い!)ものだなんて考えながら制作なさってないですよね(笑)?そんなヒューマンなアートですが、やはりフジムラコンテンポラリーアートには「笑い」が生まれるのです。

 

K.ASHINO画伯:
作品制作しながらも、歴史の重みは常々感じていますよ。ここ最近生まれたアートのジャンルではないですから。学ぶ為には、中国の1000年以上前のお手本や資料が限りなく必要ですからね。しかし、そこにだけ固執しても前進はないし…。今回の作品は本当に新しいものと古くからある歴史とが融和されたアートですね。沢山考え抜いて、試作を繰り返した甲斐がありました。

 

ギャラリー1F看板

ギャラリー1F看板

 

JUN会長

JUN会長

 

畳に。。。

畳に。。。

 

FCAスタッフ:
また、4月に向けて作品制作を幾つかお願いしましたが、無事に仕上がってきましたね!

K.ASHINO画伯:
そうですね。時間が短い中、面白い作品が仕上がりました。納品までにわずか1ヶ月の差でも、こんなに大きく変化がもたらせるなんて 想像していなかったです。技術的なことではありません。季節を感じる心や五感です。

春の陽気に誘われて、今回は春らしい作品が完成しました。桜をイメージしたり、冬空から変化した最近の抜けるような明るいブルーの空を 見たりしていると、そんな春らしい作品が作りたくなるものなのでしょうか。「日本人なのかな?」自分が肌で感じた季節感を表現したので、3月にご来店下さった方にも改めてご覧頂ければ嬉しいですね!

FCAスタッフ:
今回の『 ブロックアート道 』企画は、4月27日(日)までの開催となっています。3月にご来店頂いた方も、まだの方にもお楽しみ頂けるよう工夫しておきます! 一人でも多くの方にご覧頂き、新しいアートの世界を感じて頂きたい!と思います。ではまた次回も先生にはインタビューさせて頂き、遠く離れた地域にお住まいのFCAファン(?)の方へも、ブログを通じ、この面白さをお届けしたいと思っています。

 

※FCAファン…なんてスタッフが自分で言っちゃってさ~。と 突っ込みを入れて下さった方、、、有難うございます。そういうの、大好きです(@。@”)♪

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