キム・ソングン初来日展2009を開催しました!

FUJIMURA CONTEMPORARY ART.の前にて

キム・ソングン画伯といえば、私どもFUJIMURA CONTEMPORARY ART. 初の日本独占契約アーティスト。

初めてお付き合いする国の方ということで、言葉はもちろん、文化の違いから最初はスムーズにいかない部分があった中、昨年は画伯にお客様と会いに行くという韓国ツアーを実現することができ、今回の“初来日展”を迎えることができました!!

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目次

キム・ソングン初来日展2009を開催

この来日のために、キム・ソングン画伯から、使っている筆、絵の具、また昨年韓国に行った際には見ることができなったデッサン画、過去の展示会ポスターなど事前に頂戴し…さらに完成したての初公開オリジナル作品もギャラリーに飾ることができました。

ギャラリーに飾っている様子
ギャラリーに飾っている様子

画伯からは、

このような自分の使い古しを飾るなんて大丈夫なのでしょうか…?皆様はこれを楽しんでくれるのでしょうか…」と不安げ。

どうやらこういう経験がなく、この斬新な企画に驚きを隠せずにいるようでした。

デッサン
デッサン

しかし、答えは全く逆のものでした。お客様には大好評でした!!

画伯愛用の筆と絵の具
画伯愛用の筆と絵の具

ご覧になったことのないお客様には、是非デッサンをご覧いただきたいものですね。あの広々とした作品の印象とは異なる緻密さを感じずにはいられません。

キム・ソングン作品の魅力について

ここで少しキム・ソングン作品の魅力についてお話します。

キムソングン作品

キム・ソングン画伯の作品を見て、まず飛び込んでくるのが、きれいな青い空です。気持ちがいいですよね。

子供の頃によく空を眺めていませんでしたか?それが今や忙しい日々に流され、大人になると見れなくなるものですよね。

画伯はそんな私たちに「青空を眺める余裕を持ってもらえたら…」という思いで、描かれています。この作品は、韓国語で「セサンバクロ(日常の向こうへ)」という《現在》から《感謝》までの10作品で構成されています。

作品に登場する白樺、麦わら帽子、傘、椅子のモチーフにはそれぞれ意味が込められています。例えば、麦わら帽子は作品を見ている人自身を表していたりと…ストーリーが進んでいくごとに麦わら帽子に味が出てくるのです。人が歳をとるように…。

現在の自分が、主人公になって生まれたときにタイムスリップして、家族に見守られながら成長していき、人生の選択に迷い、自立し、結婚をして自分の家族を持って両親に対する有難みを実感し、子供が巣立って、自分の新たな人生を見つめる…作品を見る人それぞれの人生と重ねて見ていただけるストーリーになっています。

キム・ソングン画伯の新作

今回届いたばかりの新しいオリジナル作品の1つは、なんと30号!という大きさで、画伯の特徴である「空の青が夏の気持ち良さを想像させる美しさ」でその世界観に見る者全てが引き込まれてしまいました。

集まっていただいたお客様は、地元横浜、東京、そして遠方の静岡、愛知豊橋の方まで大勢。お席がない時間帯も…あるほどでした。しかし、皆様一人一人とキム・ソングン画伯はお話をなさっていました。

作品のテーマ、描き方、これからの目標について…などなど。休憩も取らず、一心不乱にお話する姿に感動することは勿論、なんとキムソングン画伯の目標とは、

『自分が生まれ育った大自然ガピョン(ソウル郊外)の町に、自分の今まで描いてきた作品を飾って、皆さんに無料で見てもらえる美術館を作ること』だそうです。

キムソングン画伯の故郷ガピョン。ここに美術館ができるかもしれません。
キムソングン画伯の故郷ガピョン。ここに美術館ができるかもしれません。

私どもも多くの画家と触れ合ってきましたが、このようなセリフを言えるアーティストは、世界中みてもなかなかいらっしゃらないと思います。

また、大変具体的で、実際に行政と掛け合って、すでに交渉を開始しているとのこと。これには、お客様はもちろんスタッフも感心するばかりでした。

何より皆様から言われたのは、「通訳がいないと言葉は交わせないけれども、笑顔から滲み出る人柄の温厚さがたまらない!画伯自身に直接お会いしてみて、絵から感じるものは間違いではなかったと実感できました!」と。

また、地元韓国でも人気が高く、各展示会に引っ張りだこのキム・ソングン画伯ですが、来月は中国の展示会にも出品予定。これも依頼されての仕事だそうですが、日本と違い、サイズが大きいものが人気なのだそうで、帰国後に過酷なスケジュールが待っている…と呟いていらっしゃいました。

キムソングン画伯と楽しくお話!
キムソングン画伯と楽しくお話!

実は、こんなに近くの国にも関わらず、昨年の契約開始直後は、信頼感がなく、不安だったと伺いました。その原因が周りの画家仲間だったようです。

異国のギャラリーと契約だなんて、だまされている…といったもののようで、画伯自身も、最初はどうするべきか考えることもあったようでした。国が違うというのは、やはり何か大きな隔たりがあるのですね。

記念の1枚
記念の1枚

しかし、今やこの日本で個展開催…北は北海道、南は九州まで日本の4つの島全てに彼のファンは存在するまでになりました。これが僅か1年でです。

どれほどキム・ソングン画伯の作品が、言葉の壁を越え、日本の人々の心に浸透したのかが分かります。画伯の作品は、版画、原画ともに日本で販売されています。年齢、性別、地域も、実にバラバラ。

共通するのは、お客様皆様全員が、初めてキム・ソングン作品を見てご購入なさっている…ということのみ。

画伯から最後に一言!!
画伯から最後に一言!!

今回、キム・ソングン画伯自身も、このギャラリーにお集りいただいたお客様の心を感じて帰国なさいました。

言葉が通じなくとも、心が伝わる…どこか忘れていた大切なものを改めて感じることができた

これが、日本滞在中の最後のセリフでした。

我々も正直勉強の数日となりました。僅か1年で、この反響。きっと何かを持っている画家なのでしょう。そして、こらからのキム・ソングン画伯の活躍を見守って頂きたい…と思える来日となりました。

ご来店いただいた方には、改めてこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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