
お客様方には大変ご面倒をおかけしておりますが、事前のご予約のおかげで密をさけながら、夏の企画としてTone氏による『tender lights』展を開催しています。
ご協力をいただきましたことに、この場を借りて、お礼申し上げます。
作家Tone氏がギャラリーに来場

会期中には、ギャラリーに作家Tone氏も来場。
作家、お客様含めマスク姿ですが、質疑応答が繰り返される大変に有意義なお時間となっています。

「画材は何ですか?」
「どんな風にその画材を使っているのですか?」
「この画材を使いたいと思った理由は何ですか?」
画面では作品がモノクロのシンプルなものに見えますが、大変に先の細かな画材を使っていますので、実際に目にするとかなり濃厚に塗り重ねてあるのが見えます。
そこがこの展示会の醍醐味の1つです!
Tone氏の「光と影」

先日のブログでご紹介した「光と影」の表現方法を画家たちは100年以上に渡り探求し続けています。
「人が如何に光を好むか?そしてその裏には影があるはずだ」という定義。
どう表現すれば、人が陽だまりの中で過ごす快適さを絵画に表現できるのか?
この『tender lights -Tone-』展で見る「光と影」は「自然」を心地よく表現していますが、有名物故作家たちが残してくれた作品内では“光に反して存在する影の重要性”を複雑に指し示すことがあります。

「光と影」は、作品のモチーフを美しく正しく伝える事だけではなく、その絵画における意味を示唆し、複雑に意図する作家の思惑や作品注文者の何気ないサインや歴史に残るメッセージなどを秘め、製作されることがよくあります。
ダヴィンチの作品も、レンブラントも、モネやゴッホや、しいては現在大活躍中のバンクシーまで、多くの画家が作品内に様々なメッセージを込めています。
これは絵画の魅力の極みですね。
まさに「読み取るものが多い」絵画の深い世界です。

従来、この「光と影」を探求してきた画家たちは大抵「油彩画家」。
ですが、今展のTone画伯は油彩ではありません。
その辺りも直に鑑賞することで「発見する楽しみ」をご実感いただきたく思います。

ライトアップ中の様子
またギャラリーでは、「光と影」というテーマに沿ったライトアップも色々と試みています。
真夏、ましてや大きな窓のあるギャラリーにて、燦燦と照りつける太陽のもと、影ひとつない状態でライトアップするのは難しさ極まりない状況ですが…(=゚ω゚)ノ
創意工夫しながらライトアップを楽しんでいる写真を掲載させていただきました。
とても面白い効果が秘められています。
それに感動しているお客様☆
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