海外での額装にチャレンジ!

前回のブログに引続き、なかなか見ることがないであろうと思われる海外での額装注文の様子を、ご紹介します。

前回のブログ:『絵画の額装にチャレンジ!』
https://www.fujimura-art.com/blog/20111023/

 

そこは、大通りに面した頑張っても豪華、あるいは美しい…とは言えない額装屋さんですが、何ら日本と変わらない棹見本の並びと、雰囲気。ドアもなく、開放的でオープンな点が、最も異なるところでしょうか…。

ここは、タイ・バンコク市内の額装屋です。皆様は、海外旅行なさった時、ご自身で絵画を購入し、額装してきた経験はございますか?今回は、旅のプラスアルファ「自分へのお土産」にもなる額装のこと…お伝えしていきます(^-^)

 

額装のメイン「棹」を選びます。
額装のメイン「棹」を選びます。

 

色々あわせてみるべし!!!
色々あわせてみるべし!!!

 

予算もきちんと確認を!
予算もきちんと確認を!

 

額装したい作品は、必ず持ち込む事!これは必須!額装する際、ご自宅の飾る場所、部屋の雰囲気、壁紙、家具などをイメージしながらお決めになることも勿論ですが、やはり一番は作品。想像と、異なるところが面白い。
「予想外☆★☆」と思う棹がピッタリでしたり、「これがいい!!」と思うものが、そうでもなかったり…ご自身の目で確認するのが一番です。

 

上記の写真にあるよう、壁に貼りつけられた棹の見本の形は世界中、ほとんど同じですね(といいますのも、全世界回ってないので確信まではいかないのが残念。(-”-))棹見本の裏側には、マジックテープが貼ってあり、壁からバリっとはいで、洋服で言えば試着。合わせてみる(^u^)~♪♪
前回のブログで、額装のポイントをご紹介してまいりました。あくまで日本、フジムラコンテンポラリーアートでなら…というのがベースの内容。今回は海外。言葉は違えど、伝えたい思いは同じ。
「こんな感じで、あんなこともしたい…」「あの棹なら高いの???」みたいな。とにかくしゃべる。これに限る☆彡

 

棹とマットを合わせているところ☆
棹とマットを合わせているところ☆

 

あれこれ交渉中!!
あれこれ交渉中!!

 

店員さん計算中(-”-)
店員さん計算中(-”-)

 

額装を決めていく時のポイントと流れ。
前回のブログでご紹介した内容は、海外でも同じです。まず、棹(木枠)を決める。最初は好きな色などから選び、太さ、彫りのデザイン、質感(材質等)を絞り込んでいく!棹(木枠)が決まったら、マット。絵画作品と棹の間に入るものですね。

 

上の写真のハスの花の作品をご覧下さい。マット見本が3種、作品の上に乗っています。実はこれ全てタイシルクを張ったマット。このような物が「旅の思い出」になるのです。ちょっと日本で「タイシルクのマット希望」とは言えないので(゜レ゜)

 

ハイ☆チーズ☆★
ハイ☆チーズ☆★

 

タイらしく、額装見本に仏像の絵など多く見受けられます。(●^o^●)
タイらしく、額装見本に仏像の絵など多く見受けられます。(●^o^●)

 

また、この額の棹は、竹をそのまま塗装したものです。竹の節目の素材感が残ったままなので、とても味わい深いものに仕上がりました。このようなことも、自分自身で額装しなければ、チャレンジ出来ないことです(^_^)/~
前回は、国内での額装を、お客様自身で考えたり、スタッフに申し出て相談して決めたり…というチャレンジをご提案させて頂きましたが、今回は海外バージョンでした。少しはご参考になりましたか?(最後に余談ですが、ひとつの額装が1000円未満でした。物価の違いを実感します(@_@;);;)

 

以下、バンコクのお写真を添えてみました。
今、タイは大雨の影響で実に大変な思いをしている真っ最中かと思います。「ニュースで見る、聞く!」とは大いに異なるのが現実。早く、そして無事に町や美しい世界遺産、そこに住む人々が元の生活に一日でも戻れることをお祈りします。

 

50メートル近くある涅槃像
50メートル近くある涅槃像

 

タイの水上マーケット
タイの水上マーケット

 

キンピカのお寺☆彡
キンピカのお寺☆彡

 

タイは仏教徒の多い国。国民の信仰心が純粋で高く、お寺巡りなどしていても心が洗われる気持ちになります。日本でも同じような優しい気持ちになれるといいのですが、タイに比べると日本は色々なものが進みすぎたせいか?穏やかな信仰心のようなものが、やや失われているような感覚があります。ひと昔前までは、日本もこんな国だったのよ…とご年配の方にお話頂いたことがあります。どんなにスピードの時代でも大切なものは失わないようにしたいですね…。

 

チャトチャックマーケット
チャトチャックマーケット

 

タイ原産のネコ「コラット」という種類
タイ原産のネコ「コラット」という種類

 

ペットショップ(@_@;)
ペットショップ(@_@;)

 

この上の写真はバンコク最大のマーケット。衣料品、小物、瀬戸物、くつ、キッチン用品、挙句の果てにはペット(犬、ネコ、ウサギ)まで売っています。一度入ると迷路の様で迷う事間違いなしです。中央写真はタイ原産のネコ「コラット」という種類。タイの代表的なネコと言えば…「シャムネコ」が有名ですね!スマートなネコが多いようです。

 
素敵な、そしてユニークな観光が沢山できるタイですが、今回、額装のご紹介をきっかけに一部の写真を掲載させて頂きました(^_^)/~
現在は深刻な状況にあるようで、日本の3月の大震災の時のようにスーパーから商品が無くなったりもしているそうですし、まだまだ水のひく様子もないようで、重複しますが、この災難を頑張って乗り切って頂きたいと心より思います。

本題の額装ですが、いつか皆様も機会ございましたら、日本でも海外でも、ご自身でデザインしてみることにチャレンジしてみて下さい。

絵画の額装にチャレンジ!

こんにちは。今日は、めずらしく「額装」について、お話したいと思います。皆様のお宅に飾られている絵画作品、中身の作品をじ~っくり鑑賞なさることは、常日頃なさっていることでしょうが、額装についてお考えになったことはございますか?これが、案外、ご存じない方が多いようで…。

 

私共のギャラリーでは、「ずいぶん昔に購入した作品の額装を変更したい…」というお客様の要望にもお応えできるよう、額装のアドバイスも行っております。なかなかお打ち合わせさせて頂いていても、「よく分からない…想像するのが難しい…(-”-)」と、おっしゃる方、多いようです。そこで、本日は、ちょっと例を用いながら、ご案内してみたいと思います(*^^)v

 

(1) マットと棹、共にネイビーカラー!
(1) マットと棹、共にネイビーカラー!

 

(2) 柔らかなグリーン!
(2) 柔らかなグリーン!

 

(3) コンテンポラリーな赤!
(3) コンテンポラリーな赤!

 

上記のように、モノクロの作品を例にすると分かりやすいのではないかと思います。シンプルな絵柄だからこそ、額で遊んで、コンテンポラリー感を全面に押し出すのも、面白い方法でに、絵柄の雰囲気に合わせて、色をまとめる。

 

⇒(1) 夜の絵柄なので、暗さ(闇の雰囲気)を表現する。
⇒(2) 子犬が蝶を追う愛らしい様子なので芝生を表現する。
⇒(3) まさにコンテンポラリーアートらしい斬新な額装ですが、実はこの描かれた鳥、「赤カナリア」なのです。鳥に詳しい方でなければお気づきになりませんよね?作品はモノクロですが、額装で鳥の本来の色を表現する…とても、深いご所蔵された方にしか分からない選定かもしれません。
ここで、一つ一つの名称をご案内します。
多少、額装会社により多少異なるかもしれませんが。

 

ゴールドカラーの棹/マット2段
ゴールドカラーの棹/マット2段

 

黒にゴールドの縁取り
黒にゴールドの縁取り

 

棹見本
棹見本

 

一番外枠にあたる部分が、棹(木が多く使われます。)
表面を専用のペンキで色付けし、木枠本来の味を出す方法。凹凸感などが自然に仕上がります。他には、表面がツルッとした塗装方法で、まるでプラスチックのような手触りのもの。色も、この世に存在するもの大半が出せます。元々、棹見本をご用意しておりますのでご覧頂ければ一目瞭然(^_^)/~ 当然、その見本にないものもお作り出来ます。

 

シルバーに塗装した棹
シルバーに塗装した棹

 

木本来の素材感を出した棹
木本来の素材感を出した棹

 

見本をあてて確認作業(●^o^●)
見本をあてて確認作業(●^o^●)

 

次に、マット。これは、棹(外側の木枠)のひとつ内側にあたる部分。

絵と棹を結ぶ境界部分です。
この部分の素材は、紙、生地、木材などがあります。平たいものを使用すれば、表面のアクリル板(ガラス面)が近くなりますし、カーブのあるものを使用すれば、奥行きを出せます。絵柄と棹の境界線ですから、色や質感が勝負です。作品を殺してしまうような色やデザインは使えませんし、かといって、平凡なものはイヤだ…など、色々と話し合いながら決めていくことが出来ます。

 

白い棹に白いマット(平たいもの)
白い棹に白いマット(平たいもの)

 

竹をそのまま使用した棹
竹をそのまま使用した棹

 

次に、刃先。これは、写真でも見えにくいですが、マットと絵の間にあるもの。時に使用しない事もあります。お好みやデザイン、サイズなどにもよります。

ゴールドやシルバーは、比較的、よく使用されます。一昔前に流行ったヒロ・ヤマガタさん、ラッセンさん、シム・シメールさんなどに代表される版画作品は割と大きなサイズのものが多く、版画の特性を生かすと共に、美しく引き締まった枠を演出するのに、大変多く使われました。

 

一番最初に掲載させて頂いた作品写真(つだなおこ作「紅いろのすず」という赤カナリアの作品)などは、特注で刃先を作ります。
外枠の棹の色に合わせて同じ色の刃先を作るのです。 おしゃれな雰囲気に仕上がりますね(#^.^#);;多くの中から選んで決めていきます。

 

お客様の大半は、作品選びはしっかり行うものの、額装はギャラリーにお任せしたまま…という方も多いはず。ギャラリーに専門スタッフがいるようであれば、自身のご意見等ぶつけてみてはいかがですか?きっと色々な思いがけないようなアドバイスがもらえるに違いありません。

 

フジムラコンテンポラリーアートも、初めてのお客様でも分かりやすいように、見本の棹など使用しながら、またお部屋のインテリアなどお伺いしながら、ご説明させて頂きます。いつでも、お問合せくださいませ。尚、作品が目の前にあった方がイメージを作りやすいので、作品はなるべくご持参頂きますようお願い申し上げます。

次回は、海外での額装の様子を面白くお伝えしてきたいと思います。
お楽しみに☆

ART EXPO NEW YORKで発掘したスティーブホールマークのご紹介

本日は、このブログでは余りご紹介させて頂いた事のない「スティーブ・ホールマーク」について、多くのお写真とともにご案内したいと思います。スティーブ・ホールマークは、FUJIMURA CONTEMPORARY ART.でご紹介させて頂き始めて3年程になるアーティストです。

 
彼との出逢いは、2008年のニューヨークアートエキスポ。世界最大規模と言われるこのアートショーには、約8000~9000人ものアーティストが出展し、明日のアート界のスーパースターを目指します。今は、東京も然り、中国や、ヨーロッパ各地でもアートエキスポは開催されますが、私共が訪れたニューヨークアートエキスポは、老舗中の老舗、“元祖”といったところでしょうか。

 

規模が大きいだけに、会場内の食事スペースが印象的でした(-。-)y-゜゜゜いきなり余談ですが。プライスもピンキリ、世界中から有名なアーティストも参加の、とにかくすごいアートショーなのに、ステーキを焼いており、しかも「じゅわ~!!」というレストランさながらの音とおいしそうな香りを乗せた煙&湯気が上がるのを見た時には、思わず、全ての仕事を忘れてしまったのを今でも覚えています。人間の持つ五感の「アートとは違う本能の部分」に強く刺激されたのが、印象的でした…(@_@;);;

 

余談はこれくらいにして…

スティーブ・ホールマークはアメリカ セドナ在住のウッドスカルプチャーアーティスト。下のお写真でも分かるように、大変朗らかな優しいオーラを放つアーティストです。奥様もチャーミングで、いつも笑顔の絶えないご夫妻です!!!(^。^)y-.。o○

 

ラブラブなスティーブご夫妻
ラブラブなスティーブご夫妻

 

このアートは、とても根気のいる作業の中からしか生まれません。なぜなら、全てにおいて大変時間のかかる作業のもと作られているからです……といいますのも、これらのウッドスカルプチャーは、素材である木材を探しに出かけるところから始まるのです。

 

設 計 図
設 計 図

 

設 計 図
設 計 図

 

形 成 後
形 成 後

 

スティーブの住むセドナは世界一のパワースポットとしても名高い、歴史ある土地。人類はここから生まれた…という説がある程です。
セドナについては以前にこのブログでご紹介したことがこざいますが、その際も沢山のお問合せが来た程ですから、人気・注目なのは既に皆様の方がご存じかも知れません。スティーブホールマーク氏は、まさに「大自然」の中に居を構えています。見渡す限りの広大な大地(赤い土の大地、砂漠のような乾いた場所)が、自宅前に広がるのです。いつの日か、スティーブホールマーク氏の自宅前で上がる気球のお写真もご紹介したいとも思っています。そんなご自宅兼アトリエなのです。

 

大型の削り機械
大型の削り機械

 

最初の削り行程の様子
最初の削り行程の様子

 

かなり大きい作品ですね!
かなり大きい作品ですね!

 

そこで、スティーブが次の制作に取り掛かる際、必要なのが、材料ともなる木材です。それは、彼が材木屋から購入する訳ではないのです。自ら、セドナの乾いた大地から収集してきているものなのです。自然との共存から生まれたアートとは、このことを言うのではないか?とも思います。
制作前には、設計図なるものが必要です。感覚的に制作しているようにお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、しっかりした設計図が存在するのです。イメージ通り仕上げる為の最も大切なベースですね…。

 

(これは以前にもちょっとご紹介しましたが)実は、この便利な時代にも関わらず、彼とは音信不通になることが時々あります。最初は「なぜだろう…」と随分心配したものです。しかしながら、近頃は、我々も慣れたものです。「あっ!今は、木の採取に出掛けているのだ…」と。

 
携帯電話も通じない、勿論、パソコンなど持ち歩くこともないそんな場所。今の時代にそんな場所があるのか…?と疑いたくもなりますが、あるのです。まさに、スティーブホールマーク氏が木を発見する場所。作品の材料となる「大切な木」が眠る場所なのです。そこにはテント生活が待ち受けています。テントを広げたり閉じたりしながら、彼は数日アトリエに戻ることなく、「特別な木」を求めて彷徨います。スティーブホールマーク氏は「一週間は戻らないから」と言い、放浪の旅に出掛けることがあるのだそうですが、まさに彷徨ってなんかはいないのです。探し続けているのです。

 

以下、海外での活動の様子をご紹介します。

 

スティーブホールマークご本人
スティーブホールマークご本人

 

ギャラリー入口
ギャラリー入口

 

これは、ロサンゼルスのギャラリーでのひとこま。奥様、そしてスティーブホールマーク氏が代わる代わる同じカウンターの脇に立っています。カウンターの高さや大きさは、人物のサイズから想像して頂ければご理解いただけるかと思うのですが、いかに、展示している作品が大きいのか?が分かります。基本、このような大きなサイズの作品を中心に手掛けていらっしゃいます。

 

しかしながら、日本は特別なのだそうです。スティーブホールマーク氏曰く。来日の経験がないので、実際の日本の様子や暮らし、街の様子に日本人のキャラクターは理解できていないように思います(当然ですね!(-”-))

 
しかし、今年の大震災の後も積極的に声をかけて下さり、また、せっかく制作するなら気に入ってもらいたい…そんな熱い思いが作品になったようです。日本サイズは特別に小さく作られています。スティーブホールマーク氏の作品は小さいほど、難しいのだそうです。

 

他のアーティストとのコラボ企画
他のアーティストとのコラボ企画

 

円盤型の作品には、日常が写ります。
円盤型の作品には、日常が写ります。

 

明るめのオレンジの作品
明るめのオレンジの作品

 

このブログでも数回掲載しておりますが、「SAVE THE EARTH」という企画に乗って、日本のみ「丸い形」の販売を行っております。「丸い形」=「地球」です。

 
このように、簡単には会えませんが、遠く離れた特別な大地から届けられる自然の恵みをいっぱい抱えたアートとの出逢いは、まさにご縁でしかありません。ハッと目の覚めるような美しいカラーも魅力的です。一度、ギャラリーでご覧になってみて下さい。
また、ロサンゼルスやカナダには、多くのスティーブホールマークコレクターがいるそうです。また、日本とは異なるコレクションをご所蔵されているでしょうから、いつの日か見比べられる日がくるといいですね。