「画家 のりゆき」を知っていますか?

昭和の激動期、1980年代よりアニメーション界やゲーム界はじめ、商業誌などで“作家”としても想像力を形にしてきた画家 のりゆき

2000年代からはファインアート界で挑戦を続け、デザイン力、構成力、その画力で多種多様なシリーズを世に生み出してきた、のりゆき画伯の魅力とは。

作品を目にした人々が心をあたたかく解されるのは、その作家の人柄が滲み出ているからなのかもしれません。

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企画展『玄 -gen-』によせて

画家のりゆきの写真

これまで、多くの著名な企業やアーティストと関わり、漫画やアニメーションをはじめ、専門誌や商業誌などの表紙を手掛けてきた画家 のりゆき。

その活躍ぶりは多岐にわたります。

のりゆき画伯の写真

本展『玄 -gen-』は、新作シリーズの公開展であると同時に、好奇心という灯火を消すことなく前線で邁進し続ける画家、のりゆきの画業50周年祝典でもあります。

画を業として50年

ギャラリーに並ぶのりゆき作品の写真

フジムラコンテンポラリーアートと画家のりゆきとで培ってきた旧シリーズの数々を目にしていただける本展は、1970年代から2022年の今日までにあった画家の変遷、節目を辿るとともに、新作の『玄 -gen-』シリーズを前に、日本の精神“侘び”“寂び”について語り合う企画でもあるのです。

のりゆきという画家

「貸本屋」時代…昭和の激動期、今や日本文化にもなった漫画やアニメーション界にも多く貢献し、その土台を作り上げた作家でもある、のりゆき画伯。

ギャラリーに並ぶのりゆき作品の写真

1970年代…漫画家のアシスタントをはじめ、若くして、その想像力で数多くのアニメーター、クリエーターたちの【夢】を絵図におこし具現化し続けます。

のりゆきのアニメーター時代の作品写真

1980年代…科学雑誌業界の金字塔である『Newton』の表紙はじめ、商業誌の挿絵なども担い、宇宙と自然科学に興味を深める成人期をおくりました。

のりゆきのアニメーター時代の作品写真

アングルから、画家の「画面構成力」が分かる専門誌のカット

ギャラリーに並ぶのりゆき作品の写真

「科学雑誌 Newton」時代…精緻な機械美も得意とした30代の頃の作品。

その構成力や画力は「マンガの神様」と称される手塚治虫氏にも認められ…後の1980年公開の同氏原作の『火の鳥 2772 ― 愛のコスモゾーン ―』に設定ブレーンとして参加。

のりゆきが手掛けた昔の作品写真

ギャラリー内には、アニメーター界はじめゲーム界で活躍を続けてきた頃の貴重な旧作も展示。
「手仕事」の時代を感じられる。

背景美術や、脚本を絵におこす仕事に多く携わります。

画家のりゆきの作品写真

個性豊かな、唯一無二の原画

2000年からはファインアートを手掛ける画家に本格的に転向。

数千点もの絵画依頼を受けるに至ります。

のりゆきの「色彩感覚」

ご両親が渡米したことで、アメリカ、ハワイ州と日本を行き来しながら国際感覚を養った、のりゆき画伯。

第二の故郷であるハワイで、絵画に不可欠である色彩感覚を培いました。

今日、生み出される作品に“色彩表現”が幅広くあるのは、「雄大な自然の色彩やグラデーションから、地球の色から恩恵を受けた」からだと、のりゆき画伯は話します。

ハワイの写真

ハワイ - 別名“レインボー・ステート(虹の州)”と呼ばれ、

ハワイの写真

山が、海が、大地が、生きていると感じられ、生まれたままの自然が残る美島。

ハワイの写真

七色に輝く色彩が華やかなハワイは、のりゆき画伯にとっても“カラーパレット”のような場所です。

ハワイの虹の写真

最も多感で吸収力ある十代で、こうして目にした“原色”を「自身の色」として取り込んでいきます。

のりゆきの旧作品写真

青年期で得た経験値は、臨場感を伴う色彩となり後の作品に発露していくのです。

原点 - 福島

同時に、作家の“情緒”を培ったのは…紛れもなく故郷、福島の情景です。

のりゆき画伯の「原点」でもあります。

福島県の写真

繊細で洗練された五感は、瑞々しい日本の風土が、四季が、根幹になっている…と話す、のりゆき画伯。

そんな画伯が、当ギャラリーのオーナー藤村と再会を果たしたのは、東日本大震災直後の2011年4月でした。3.11の天災をきっかけに故郷も深刻な被害を受け…多くの友人、知人を失いました。

福島県の風景

当時を振り返る画伯は、
「生かされた生命、それをどう燃やしていくか…画家として何か火種になれることはないかと考えた」とお話します。

同時に、変化する時代の中で「日本のこころ」を、どう繋いでいけるのか。

のりゆき画伯の写真

日本人の繊細な感性や、その審美眼を育んできた美しい自然、その内にある移ろいゆく四季。

岩絵の具の写真

「風情」を途絶えさせない決意を胸に、フジムラコンテンポラリーアートとの新しい挑戦で手に取った画材が、顔彩 – “岩絵の具”でした。

岩絵の具で描くのりゆき画伯

国内外で、多くの画家の心を捉えてきた自然顔彩、岩絵の具。

高松塚古墳壁画 西壁女子群像の写真

高松塚古墳壁画 西壁女子群像
(古墳建造時期:694-710)

岩絵の具の歴史は大変古く、日本では高松塚古墳などの壁画などからも、その魅力が発掘されています。

岩絵の具の顔料となる天然鉱物

岩絵の具の顔料となる天然鉱物

描き手がうまく扱えば大変に美しい色彩を発揮する岩絵の具ですが、同時に“慣れる”、“使いこなす”、さらに“極める”域までいくには、大変に難易度が高い自然素材でもあります。

のりゆきの旧作品写真

「水や緑など、自然を描く上で最も落ち着く画材です。それが故に、画材に気持ちをのせて“同調”しないと描かせてもらえない…。」と、岩絵の具の神秘的な魅力についてお話しくださいます。

のりゆき作品「眼鏡橋」

時間帯、光の当て方により、色彩の幅が楽しめる岩絵の具。
まさに生きた画材。

フジムラコンテンポラリーアートでは、この日本画材を用いた“世界初”となる作風をプロモーションし、傑出した作品を世に送り出してきました。

のりゆき画伯とともに立ち上げたシリーズは、いずれもさまざまなテーマに基づいた「仕掛け」が施されていますが、岩絵の具で描かれた作品は、日本の情緒を感じるものばかりです。
※過去に発表された各シリーズ作品の「仕掛け」演出はギャラリーでお楽しみいただけます。

 

火と水。
土の匂いを拾い、立つ風。

季節とともに、日本の風土を体現する色彩は、「四季彩」と表現できるのかもしれません。

- 古くからある日本の色。

- のりゆきの青、

- 赤、

- 白。

移ろいゆく四季の中で感じる、限り在る時の尊さや愛しさ、儚さと同時に在る、生きる歓び。

のりゆきの旧作品写真

これまで描いてきた作品からは、のりゆきという画家が心を重ねてきた人との旅情を感じるものです。

作品に在る色は、その瞳に映してきた描き手自身の“人生の彩り”でもあります。

画家のりゆきとお客様の写真

極彩色の作品世界から垣間見える、画家のりゆきの探究心、継続力、知的欲求。

それらすべては「生きる」ことへの飽くなき執着心と好奇心。

のりゆきの写真

その「生」への感動力は、出逢う人すべてに対する感謝へと、作品を通じて円環していると感じます。

昭和の激動期、モノクロテレビの時代から、想像力と経験値で塗られた各、旧シリーズのはつらつとした色味。
春夏秋冬、巡る四季の気配を岩絵の具で描く…天然鉱物による原始色。

そして、2022年の本展へ。

【玄】 - はじまりの色

本展でぜひご覧いただきたいのが、のりゆき画伯最大の能力である“いろどり”を集約したシリーズ、最新作『玄 -gen-』です。

最のりゆき「玄」展のロゴ

【玄】シリーズはギャラリーにて公開。
原画をお楽しみください…!

『玄 -gen-』シリーズにて、のりゆき画伯の原点でもある「はじまりの色」に帰還します。

極められた50年間で画家のりゆきが辿り着いた色、多くの日本画家たちが追求した“侘び”と“寂び”の色とは。

画家のりゆきの旧作写真

※のりゆき画伯による【節】シリーズ(2017年発表)。

ギャラリーでは、国風文化を支えた“時の日本画家たち”の作品を本展に交差させて岩絵の具の魅力に迫ります。

画家のりゆきの行き着いた『日本画』、今の日本を生き抜く画家の“生き様”をご堪能ください。

画家のりゆきの旧作写真

※のりゆき画伯による【節】シリーズ(2017年発表)。

日本で培われた精神を根幹に、世界の色を採り入れてきたのりゆき画伯の色彩感覚を謳う『玄 -gen-』シリーズでは、私たちの国にある四季の移ろいや美しさ、“和の心”に気付かされます。

何よりも感じていただきたいのは、作品を手掛ける画家がもつ「人間力」です。

この記事を書いた人:スタッフH

のりゆき | フジムラコンテンポラリーアート →

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のりゆき 画業50周年記念『玄 -gen-』開催概要

のりゆき画伯の写真
のりゆき 画業50周年記念
『玄 -gen-』展示販売会

■会期
2022年3月2日(水)〜4月10日(日) 12:00〜18:00
定休:月曜・火曜
※祝日は開廊し、翌日休廊となります。

■会場
フジムラコンテンポラリーアート
〒231-0861 神奈川県横浜市中区元町2-91-11 イエダビル2階
アクセスについて→

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画家のりゆきの写真

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